現況有姿の取引

また契約に当たって、業者はその中古マンションの管理の「実態」については、調べてくれません。しかし、中古マンションを買う側にとっては大きな問題です。実際、管理状況の悪いことが原因で売りに出される物件もあるくらいですから、たとえ業者がイヤな顔をしても、絶対に調べてもらいましょう。確認したほうがいいこととしては、次のようなものが挙げられます。

  • 管理規約の内容(布団は干せるかといった、ベランダ使用規定など)
  • 修繕積立金の集金は適切か(積立金が足りず、一時金の徴収が行われたりしていないか)
  • 大規模修繕の状況
  • 管理上の紛争の有無
  • 住人聞でのトラブルの有無

表面化しにくい事柄ばかりですが、そういうことこそ詳しく聞いておかなくてはならないのです。契約の前に、自分で積極的に情報を集め、問題点を提示していく姿勢が必要です。余談になりますが、中古マンションの売買では「現況有姿」の取引が一般的です。現況有姿とは、設備の劣化や壁の汚れに関係なく、そのままの状態で売買することです。私自身の経験ですが、現況有姿の取引にもかかわらず、売り主が玄関の灯りをはずして持っていってしまったことがあります。

これは契約違反です。取引内容は売買時の「確認事項」で明確にしていたのですから。私の場合は、業者が誠意ある対応をしてくれたので助かりましたが、中古物件ならではのよくあるトラブルですから、用心するようにしてください。